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1500万円損した。

4年以上前に買って、ずーっと保有していた株が
今年の初めに
なんと・・・

時価

1700万円

に到達!

ところが、、

このまま上がればセミリタイアだ!!
と思っていたら、
年末には、
購入単価と大して変わらない値段まで
下落

上の赤で囲った数字が含み益、下の赤で囲った数字が時価です。(2018年1月9日の)

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時価1700万円

3652 DMP

DMPという会社の株を持っています。

DMPとは、
D ディジタル
M メディア
P プロフェッショナル
のことです。

正式名称:
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル
英文名称:
Digital Media Professionals Inc. (DMP Inc.)

証券コード:
3652

東証マザーズに上場していて、半導体の設計を行なっている企業です。

時価総額:
10,825百万円(12/28)(およそ 108億円)

時価総額はかなり低い銘柄です。と書こうと思ったら、、
DMPは、
全市場 時価総額 下から
3810件中1503位

全市場 時価総額 上から
3810件中2308位

マザーズ 時価総額 上から
275件中106位
ということで、
およそ39.45%の上場企業はDMPより時価総額が低い。
なので、必ずしも時価総額が低いとは言えないかも・・・?
でも、まぁ、時価総額上位100社くらいで、全上場企業の時価総額の大半(9割とか?←カンです)を占めるはずなので、銘柄数の問題ではなく、とにかくDMPはマイナーな株式銘柄だということです。

購入

購入したのは、確か2014年9月ごろです。
つまり4年以上、保有しています。
@3,300円で1,000株買って330万円です。

冬の時代

4年以上前に買いましたが、2018年半ばまでは全く鳴かず飛ばすでした。
(厳密に言うと、その当時の値動きもそれなりにジェットコースターでしたけど。。)

業績は、赤字の連続。事業の継続性が疑われる、、
最安値で1311円まで値下がり(2015年9月)。
そんな極寒の冬の時代もありました。
半値以下になった株を握りしめ、ただただ待っていました。

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やす〜

たまに噴く

ルネッサンス・テクノロジーズと言う名前のクオンツ系ヘッジファンドに目をつけられ、
5130円まで上がったこともありました。(2016年6月)
DMPは、IRが出るとストップ高で十数パーセント上がったりする、素人にはオススメできない感じの銘柄です。

遂に!!

そんなDMPも、2017年、去年の10月に転機を迎えます。

突然の黒字化発表

3月末が決算期の企業は、9月末が中間決算の締め日で、上期の決算発表は、1ヵ月後の11月初め頃に出ます。
ところが、この時は「業績予想の修正に関するお知らせ」ということで、10月上旬に上期黒字化のIRが出ました。
不意打ち。

そこから3ヵ月間は、急激な上昇相場でした。
12月半ばに株価1万円を超えて、年明け数日も上昇。

ついに春が来た!

株価1万7000円。1000株持っていたので、
今年1月に時価1700万円を超えました。

時価1700万円

やったー、このまま上がっていけば、 仕事を辞めてセミリタイアできるぞ〜
人生バラ色だー!

からの〜

それが年末には、340万円まで値下がり。
さらに高い時に買い増していたため、今年の後半は、その分の含み損が・・・

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なにこれ

DMPについて詳しく

DMPは、半導体の設計を行なっている会社です。
Nintendo DSのGPUを設計した会社で、数年前まではグラフィック処理(画像処理)用の半導体(GPU)の設計に特化していました。

2012年ごろから、ディープラーニングと呼ばれるAIの一種が急激に注目を集めました。
ディープラーニングでは、画像処理で使っている並列処理が有効活用できるため、GPUを設計・開発できる技術をAIに応用できます。

TODO 詳しく書く

特定用途向け集積回路

IT分野では、ムーアの法則という有名な経験則があります。
要するに、
半導体の性能は、この数十年に渡って、急速に高性能化している
という法則です。 ところが、この「ムーアの法則」はすでに成り立たなくなっている言われています。

今までは、半導体回路の微細化によって性能を向上させてきました。

その微細化が分子や原子レベルまで到達してしまい、限界にきています。

じゃあ、今後はどうするのか、と言うと、
特定の処理に限れば、今までより高速に処理できるという半導体を作る流れになっています。
限界に来ているのは、四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)のような、単純な計算を順番に処理していく半導体の処理速度です。

特定の処理しかできない代わりに処理性能が良い、という半導体は、まだ進歩の余地があります。

FPGA ASIC とは?

FPGAとは、field-programmable gate array の略です。
ASICとは、application specific integrated circuit の略です。

どちらも半導体に特定の処理回路をハードウェア化することにより、汎用目的の半導体(CPU)と比べて、数倍から100倍の速さで処理ができるようになる技術です。

自動車で例えると

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FPGA(ASIC)を自動車で例えると、

CPU : 市販の四輪自動車
GPU : 四輪スポーツカー
ASIC : 二輪スポーツバイク

みたいなものです。

GPUはスポーツカー

CPUを市販車とすると、
GPUは、例えるなら、スポーツカーです。
スポーツカーは、
・居住性が悪い
・燃費が悪い
・車高が低くて悪路は走れない
など、利用できる条件が限られます。でも条件が合えば市販車より圧倒的に高性能です。
GPUも同じで、特定の場所でのみ性能を発揮できるテクノロジーです。

FPGAとASICはバイク

FPGAとASICは、GPUより更に目的特化型です。
例えると、高性能スポーツバイクです。

Youtubeで「Bugatti vs kawasaki ninja」みたいなキーワードで検索すると、加速対決の動画が見れます。

Bugattiというのは、イタリア製の1000馬力ある数億円のスポーツカーです。
kawasaki ninjaは、川崎重工が作っている数百万円のバイクです。 勝負の結果を見ると、、

Kawasaki Ninja の方が速い!

直線での加速勝負なら、数億円するスポーツカーよりも数百万円で買えるバイクの方が速いんです。
車重が軽くて重さに対するパワー(パワーウエイトレシオ)が大きいバイクは、直線では非常に速いです。
でも、サーキットでは4輪のレーシングカーの方がバイクより速いです。その理由は、バイクの場合、コーナーで大きく減速しなくては曲がれないことにあります。

直線での加速力勝負!
という限定された状況なら、最高の性能を発揮する、
という意味で、ASICやFPGAは二輪バイクのようなものです。

DMPへの不満

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VF2 減損処理 事件

VF2という遊技機向けグラフィック処理用半導体を開発したにも関わらず、完成した時には、市場環境の変化で売り物にならなくなっていた。

「世界最小、最省電力のGPUを作りました!」
からの
「誰も買ってくれなかったので、資産の減損処理をします!」(赤字拡大)

性能が世界最高でも誰も買ってくれなきゃ意味ねぇだろうが。
厨二病 患ってんじゃねぇよ。

下期から 事件

2018年3月期 中間決算 発表
「RS1の利益貢献は 下期から」
からの〜
2019年3月期 中間決算 発表
「RS1の利益貢献は 下期から」

・・・1年前と言ってることが同じじゃねぇか。
下期って1年後の下期かよ。なめてんのか?

短期間で開発可能 事件

決算説明会動画
「FPGAなら通常の半導体設計とは異なり、数ヶ月で製品を開発できます」
からの
AI関連に事業転換してから5年近く赤字垂れ流し。

情報発信されない 事件

2017年ごろ、技術者ブログが1年3ヶ月以上に渡り全く更新されないことがあった。
(この時点でこの会社の情報発信に対する姿勢はゴミだと気づいていた。)

https://www.cyberailab.com/
Cyber AI Labなんていう独自ドメインを取って、 やっと情報発信を本格化してくれるのかと思ったら、 たかだか3ヵ月、数件の記事を書いただけでまた更新が滞る。

ファナックみたいに閉鎖的な会社だと言われていても 大企業で莫大な利益を出していれば、投資家からの文句も少ないだろう。 小規模企業、連続赤字の分際で、情報発信しないとかありえないんだよ。

おわりに

株価3万円になるまで売らない。