ロンタイン国際空港は、ベトナム南部で建設が予定されている国際空港です。 建設予定地は、ベトナムの南部で、 右(東)の赤い四角がロンタインです。 ちなみに、Wikipediaのベトナム語ページある緯度経度は ロンタイン国際空港の住所は、 ドンナイ省ロンタイン県ロンアン村 です。 Google Mapに入力する時は、 Đồng Nai, Long Thành, Long An と入力するとロンアン村が赤い線で囲まれます。 Google Mapのルート検索では、 ベトナムの不動産会社が撮った、ロンタイン空港建設予定地の動画がありました。 この動画をみると、農園(果樹園、林、ゴム農園?)のようなものが広がっていて、 上記のGoogle Map画像でホーチミン市中心部から建設予定地までの経路表示で通っている道路は、 Google Map上の道路に付いている、 という意味です。 ロンタイン国際空港とホーチミン市を結ぶ鉄道の計画は見つかりませんでした。 今は、日本からホーチミン市に行く場合、 タンソンニャット国際空港は、ホーチミン市の真ん中にあり、 ロンタイン国際空港は、3段階で開発される予定で、 2500万人の旅客と 5200万人の旅客、150万トン以上の貨物を取り扱う能力。 1億人の旅客、500万トンの貨物を取り扱う能力。 建設費については、ネット上に色々な数字があります。 第1期の建設費は、 旅客ターミナルの設計にあたって、複数の事業主体が参加して 日系企業が含まれている案が2件ありましたが、 日系企業のデザイン案は、 の2案でした。 なんだかんだでベトナムはまだ発展途上国なので ロンタイン国際空港について調べていたら、 調べたところ、これは、並行している滑走路の配置と運用に関する用語でした。 平行している滑走路が近い場合は、運用に制限があって、 英語のウェブサイトだと、 国土交通省の資料によると以下のような規定があります。 滑走路1本を出発・到着の双方で使用する、最も基本的な滑走路の運用方法。 2本の滑走路のうち、1本を到着用、1本を出発用として運用することで、 2本の滑走路のうち、1本を到着用、1本を出発用として独立運用することが可能。 2本の滑走路2本の滑走路を同時に使用して発着させることが出来る。 ロンタイン国際空港から西へ 750km ロンタイン国際空港から南南西 1100km ロンタイン国際空港から北東 1500km 2011年〜2013年ごろの情報では、2020年開港の予定でしたが、
名前と場所
ベトナム語では、
Sân Bay Quốc Tế Long Thành
と書きます。
Sân Bay : 空港
Quốc Tế : 国際
Long Thành ロンタイン(地名)
です。
2025年の開業を目指しています。
ベトナム最大の都市、ホーチミン市から東へ35kmほどの場所にあります。
左にある水色の四角は、タンソンニャット国際空港です。
ビエンホア空軍基地で、別の空港です。(2018年9月現在)
Bien Hoa Air Base - Wikipedia
Wikipediaの日本語ページと英語ページの緯度経度は正しいです。場所の詳細、アクセス
Xã Long An Huyện Long Thành Tỉnh Đồng Nai
ホーチミン市の中心、ドンコイ通りとレタントン通りが交差する位置から、
車で45分程度の距離です。
タンソンニャット空港からだと、渋滞していても中心部まで20分〜30分なので、
遠くなってしまいますね。
https://www.youtube.com/watch?v=ujNUr0M52So
空港らしきものは影も形も見当たりません。
いつ撮影されたかは分かりませんが公開日が、2018/07/15 なので2018年撮影と思われます。
建設開始の情報もないので、まだ着工していない模様です。
2019年に着工という情報があります。ベトナムの高速道路に関する豆知識
ベトナム南北高速道路
を構成している、
Đường cao tốc Thành phố Hồ Chí Minh – Long Thành – Dầu Giây
ホーチミン - ロンタイン - ザウザイ 間 高速道路
という道路です。
高速道路1号線(CT.01)の一部なのですが、
この道路の他に、南に、
Đường cao tốc Long Thành – Bến Lức
ロンタイン - ベンルック間高速道路
という道路もあって、この道路も「ベトナム南北高速道路」の一部のようです。
15kmくらいはなれて並行していますが、同じ名前になっています。
日本でも新しく道路ができると同じ番号の国道が並行して存在していることがありますが、似たような状況かもしれません。
Đường cao tốc Long Thành – Bến Lức
は、2018年9月現在、建設中で、日本がODAで資金援助しています。
CT、QL、DTというアルファベットは、それぞれ、
鉄道アクセスは?
具体的な計画は無いようです。
ホーチミン都市鉄道の東に伸びる路線も
東へ10kmくらいまでが計画されているだけです。経緯、予算など
タンソンニャット国際空港を利用します。
中心部へのアクセスの面では良い場所にあります。
しかし、空港周辺はすでに建物が建ち、拡張ができないことや、滑走路の老朽化などの理由で
新しい空港を郊外に建設することとなったようです。
ロンタイン国際空港が完成した後は、
タンソンニャット空港は、2035年をめどに国内線専用か廃止になる予定だそうです。
なお、ベトナムの首都で、人口規模では第2の都市となるハノイには、
ノイバイ国際空港があります。
第1期が、2025年ごろに開業したあとも
2期、3期の計画があります。第1期
77万トンの貨物を取り扱う能力。
4000mのクロースパラレル滑走路が2本、
40万㎡の旅客ターミナルビル、
51スポットの旅客ローディングエプロン。第2期
オープンパラレルの滑走路1本を追加で建設。
40万㎡の旅客ターミナルビルを新滑走路側に建設。第3期(最終期)
4000m滑走路4本。
旅客ターミナル4棟。
7,800,000,000 USD (78億ドル)
総費用は、
16,300,000,000 USD (163億ドル)
や
18,700,000,000 USD (187億ドル)
という情報があります。
この手の費用は膨れ上がる傾向があるので、
開港までに日本円で、1兆円以上かかりそうですね!旅客ターミナルの設計案 コンペ結果
2016年11月ごろから、最終選考が行われました。
最終選考は、3主体の設計案で行われました。
Heerimという韓国系企業の案が採用されました。
確率2/3で日系企業案が採用だったのに非常に残念ですね。
韓国企業のデザイン案は、ベトナムの国花であるハスを
イメージしたものでした。
竹細工などの伝統工芸を高く評価する時期ではないでしょうし、
ヤシの実が似合う陽気な南の国という雰囲気でもないですね。
後からなんとでも言えますが、マーケティング不足だったのではないでしょうか!?
それか、賄賂が足りなかったのかも・・?
誠に遺憾です。クロースパラレルってなんだ?
クロースパラレル
オープンパラレル
という用語が出てきました。
https://aviation.stackexchange.com/questions/12931/what-is-the-minimum-distance-allowed-between-two-parallel-runways
ICAO doc 9157 Aerodrome Design Manuel Part1 Runway
その制限にかかる滑走路のことをクロースパラレルと呼ぶようです。
Independent Parallel
Dependent Parallel
という用語が使われていました。
クロースパラレルの訳は、
Closely-Spaced Parallel
で、クローズ(閉じた)ではなくてクロース(近い)だそうです。
クロースパラレル セミオープンパラレル オープンパラレル 滑走路中心線間隔 760m未満 760m以上、1,310m未満 1,310m以上 滑走路1本
先行機が滑走路から離脱するまでは、後続機に対して発着が許可されない。
※離脱:到着機が誘導路に入るか、出発機が離陸した状態クロースパラレル
先行到着機が滑走路から離脱するまでの後続出発機の待機時間を最小限とすることが出来る。
同時に発着させることは出来ない。セミオープンパラレル
2本の滑走路を使用して同時に到着させることは出来ない。(同時出発は可能)オープンパラレル
滑走路1本の場合の出発・到着交互運用を、それぞれの滑走路で同時に実施可能。近くにあるハブ空港(メモ)
スワンナプーム国際空港(BKK/VTBS)
2017年旅客数 6086万人
タイのスワンナプーム国際空港は、
現時点で2本の滑走路、年間に最大で4,500万人の輸送が可能、
将来的には4本の滑走路で、年間1億人の輸送が可能だそうなので、
同じ規模の空港です。チャンギ国際空港(SIN/WSSS)
2017年旅客数 6221万人
シンガポールのチャンギ国際空港香港国際空港(HKG/VHHH)
2017年旅客数 7266万人まとめと感想
計画が遅れて、2025年に開港の予定になっています。
開港したら東南アジア有数の国際空港になります。
何もないところに建設するので、完成後に衛星写真で見たら綺麗な空港になりそうです。
早くてもあと7年かかるので、まだ先ですが完成が楽しみです!